シリウス先生の談話

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zoom RSS 何の説明にもなっていない説明

<<   作成日時 : 2015/09/05 15:16   >>

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曖昧な言葉で「分かった気になってしまう」あるいは「説明した気になってしまう」というのが問題である。

以下にそのもっとも典型的な例をいくつかあげてみよう。


1.ロイヤルカスタマーへの広告戦略を練る

2.有望な顧客へのターゲティングの実施

3.組織内での情報共有を円滑にして、コミュニケーションロスを減らす

4.スタッフの心理面をフォローすることが重要

5.もっとも重要なことは売上を確保すること


こんな表現を使っている人は、すぐにでも次のように自問自答してみたほうがよい。

   「いま自分は何を説明し、何を解決したのか(何かしら問題解決へ貢献したのか)」


誰でもうっかり使ってしまう表現だが、具体的に3番目の表現に着目してみよう。

ここでは「情報共有を円滑」といっているが、そもそも情報共有を円滑にするとはどういうことだろうか?

情報とは何であろうか?

共有するとは、誰とどのように共有すればよいのだろうか?

円滑にとは、何をもって円滑といえるのだろうか?


さらに「コミュニケーションロス」という言葉、これはどういう状況のことをいうのだろうか?

コミュニケーションとは誰と誰の、どういうやりとりを指しているのだろうか?

ロスといっても情報の欠如なのか時間の消費のことなのか?


このように改めて真面目に考え直してみると、全く意味の分からないことばかりで、これでは「何も言っていない」のと同じなのである。


もう一つよくありそうな5番目について考えてみよう。

特に「売上の確保」というのはよく見聞きする表現だが、今の売上を維持すればよいのか、それとも目標達成することなのか(必要な売上を確保という意味なのか)よくわからないのである。


もちろん、こんな細かいことを常に考えて会話をしていたのでは時間がかかって仕方がない。だから「使うな」ということではない。

気づいてほしいのは 「何かを説明しなければならないとき、その見かけの言語を使うことで『説明できたと勘違いしてしまう』ことは危険である」 ということである。


昔から科学者は言葉の定義を正確にし、現象をより客観的に信頼性のおける表現で説明することを心掛けてきた。特に日本は海外用語をそのまま「カタカナ英語」にして表現することが多く、本来の意味を「ぼかす」ことをやりがちである。

世に出回っているマーケティング用語のほとんどは、何の意味ももたずに(表現できずに)使われているケースが少なくない。だから私自身もなるべく「カタカナ英語」を使わないように気をつけている。


少し話はずれるが、よく見る「打合せアジェンダ」とか「前回会議のリマインド」などはよく考えると、なぜこんな表現をしなければならいのか意味不明である。「打合せ事項」とか「前回会議の振返り」といっては問題なのだろうか?

もちろん、世の中的にコンサルタントが多用するような用語を好む流れもあるので、それは「表面的なインパクト」を与えるために「あえて」使うのなら良いが、知らずに使っているのは間抜けであろう。


言葉の使い方は慎重に、というお話。

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